銅の玉子焼き器。道具って味を左右すると実感した銘品

銅の玉子焼き器。道具って味を左右すると実感した銘品

旅行に行ったときに、お出汁で有名な茅乃舎の飲食店でだし巻き卵を食べました。焼きたてのだし巻き卵はお出汁がたっぷりで、舌触りも滑らか。すごくおいしかったんです。
ちょうど厨房が見える位置に座ったので、銅版の玉子焼き器でくるん、くるんと焼かれて大きくなっていくだし巻き卵が、それはそれはおいしそうで!
家でもできないかな?と思い、銅版の玉子焼き器を購入しました。

いつも通りなのに、舌触りが滑らかなだし巻き卵が完成!

いつも通りなのに、舌触りが滑らかなだし巻き卵が完成!

普段使っているテフロンの玉子焼き器とどこまで違うのかな?と思い、最初はいつも通りの目分量でだし巻き卵を作ってみました。すると、なんということでしょう…


舌触りがなめらかでおいし~!!

玉子焼き器を買ったウキウキ感から、もしや3割増しで美味しく感じている!?と思い、家族にも食べてもらいました。感想を聞くとみんな大絶賛です。「道具を替えただけで、ここまで違いが出るんだねー」とみんなでびっくりしました。

同じように焼いているだけなのに、水分量も多くて、舌触りが滑らかになるなんて不思議しかありません。す、すごい!

購入したのは、中村銅器製作所の銅製 玉子焼鍋

銅の玉子焼き器。道具って味を左右すると実感した銘品

銅製の玉子焼き器といえば、真っ先思い浮かんだのが中村銅器製作所の玉子焼鍋です。
たぶん、過去にいろんな記事などを読んでいて、たくさん紹介されていたのを覚えていたんだと思います。玉子焼鍋って響きがかわいいですよね。

そんな、中村銅器製作所は東京足立区で100年近く親子4代に渡り銅鍋製作を行っている老舗。玉子焼鍋はプロも愛用している方が多いんだとか。

サイズは公式ホームページを見ると8種類もあるみたいです!長方形のものと、正方形のものそれぞれサイズがあります。

大き目サイズを購入してたっぷり食べられるのもいいな、と思ったのですが、1~2人分を作る場合のことや、お弁当に少量作ること、あとは単純に卵の消費を心配する貧乏性なところがでて、今まで使っていたテフロン加工の玉子焼き器と似たようなサイズの13cm×18cmを購入しました。

この13cm×18cmの卵焼き鍋を使うと、できあがる玉子焼きは5切ほどです。卵を4個使うとふっくらと厚みのある玉子焼きができます。銅版の玉子焼きで焼いた玉子焼きは、本当においしくてメインを張れるおかずになります。美味しすぎてもっと大きなサイズにすればよかったなと、ちょっぴり後悔も…。お弁当用に少量作りたいというニーズがなければ、大き目サイズをおすすめしたい!

使い方は思ったより簡単!油をしっかり敷くのがポイント。

使い方は思ったより簡単!油をしっかり敷くのがポイント。

玉子焼きを焼く時の使い方はテフロンの玉子焼き器と変わりません。
強いて気を使っていることというと、卵を流す前に毎回油をしっかり敷くことくらいでしょうか。油をしっかり敷いておくと玉子焼き器の上を、玉子焼きがするんと滑ってくれて気持ちいいです。

気になるお手入れ方法は?手間はかからない?

買う前に気になったところは、お手入れ方法。スキレットのように、毎回使った後は空焼きして油を敷いて~とか手間だとちょっと気が引けてしまいます。

お手入れ方法はネットを見ると、洗う、洗わない、油の敷き方など、いろいろな方法が見られるのですが、私は購入時についていたお手入れ方法の紙をベースに日々のお手入れをしています。

注意点

  • 空焚きは錫が溶け出す原因になるので、絶対にしない
  • 玉子焼鍋の内側はたわしやクレンザーなどでこすらない。(スポンジの固い部分には研磨剤が含まれているものがあるので、そのあたりも注意をした方がよさそうです。)
  • 調理後は長時間、玉子焼きをいれて放置しない。(錆の原因になる)

お手入れの方法

  • 鍋が冷めてから、キッチンペーパーなどでくずを取り除き、薄く油を敷く。洗わないことで、油が鍋になじんで一層使い勝手の良い鍋になります。長期間使っておらず古い油が気になる場合は、軽くスポンジで洗い油慣らしをしてから使う。
  • 外側は食器用洗剤などで洗う。食洗機の使用はNG!
  • 長期間使わない時は、油を引いた後にキッチンペーパーなどを内側にかぶせておく。

注意点もお手入れ方法も、むずかしいところはないですね!毎回洗わないでいいの?と最初は思いましたが、確かに使えば使うほど、玉子がくっつくことがなくなってきてよい仕上がりのだし巻き卵に。美味しくてしょっちゅう玉子焼きを焼いているので、長期間使わない時のお手入れも今のところまったくしたことはありません。

まだ卵焼きしか焼いていないけど、ホットケーキも焼いてみたい

そんな玉子焼き機ですが、他にも適した料理がないか調べてみたら、ホットケーキを焼いている料理家さんもいました。邪道かもしれないけれど、銅版で焼いたきれいな焼き色のホットケーキ、食べたいなー!
高い調理道具なので、まだホットケーキを焼く勇気はないので、もう少し使ってみたらホットケーキにもチャレンジしてみたいなと思っています。

>暮しと、道具と、手仕事と

暮しと、道具と、手仕事と

大切に使い続けることのできる道具と、彩りを添える手仕事で、
気持ちと暮らしをちょっと豊かに。

日々の暮らしがワクワクするような、そんな“モノ”、“コト”との出会いを
この記事でご紹介できたらと願っています。

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