書店をあてもなくフラフラして、ワクワクする本に出会えたときの喜びはなんともいえないものがあります。
そんなワクワクをくれる本が「ものがたりの家」です。著者は長年ゲームの背景イラストを描く仕事をされていた吉田誠治さん。ページをめくると未知の世界に連れて行ってくれるような素晴らしい本で完全に一目惚れでした。
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本の中には、洋風や和風、時代設定も様々な空想の世界の住人が住む33の世界の設定が描かれています。家の外観や建物内の様子と俯瞰図がセットで描かれているので、隅から隅までを眺め、この世界に住む住人の過ごし方や物語に思いを馳せながら読むのが楽しい。
吉田さんのメモ書きのような細かい設定、たとえば「几帳面な魔女の家」の俯瞰図に書き込まれた「暖炉は前後が開いていて、2部屋どちらにいても使用。」なども、ワクワクが刺激されるポイントです。
昔から、ジブリやハリーポッター、ファイナルファンタジーIXなどの建物や街並みが好きで、印象的な建物や街に出会うたび、こんな空間に行ってみたいと想像の世界に思いを馳せたものでした。小説や映画は読んだり観たりするのに気力が必要なときがありますが、「ものがたりの家」ならパラパラめくるだけで、ワクワクが刺激され物語の世界に浸ることができます。
たまの息抜きに日常から離れて、空想の世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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▼建物の俯瞰図が好きな方には、妹尾河童さんのこちらの本もおすすめです。
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