イグサの鍋敷きでちょっとテーブルがおしゃれに

倉敷で出会った、忘れられない鍋敷き

倉敷を旅行した際のこと。美観地区を散策していると、民藝の雑貨を扱う素敵なお店に出会いました。

店内には、暮らしの道具たちがていねいに並んでいて、どれも手に取ってみたくなるものばかり。その中でひときわ目を引いたのが、イグサで編まれた鍋敷きでした。

素朴なのに、どこか洗練されている。シンプルなのに、存在感がある。

「これ、欲しい」と思った瞬間、もう心は決まっていました。
手に取ると、ふわりとイグサの香りが広がって。その場で購入を決めたのは言うまでもありません。

イグサの鍋敷きが持つ、独特の魅力

イグサの鍋敷きって、ほかの素材にはない魅力がたくさんあるんです。

まず、なんといっても自然素材ならではの優しさですよね。コルクや布製の鍋敷きもいいけれど、イグサには独特の風合いがあります。畳の材料としても使われるイグサは、日本人にとってどこか懐かしく、ほっとする素材。

編み目の美しさも見逃せません。職人さんが一つひとつ手で編んでいるものが多く、その繊細な仕事ぶりには思わず見入ってしまいます。
民藝の精神が宿る、まさに「用の美」を体現した道具だなぁと感嘆してしまいます。

そして、イグサは熱に強く、耐久性も優れているのが特徴。
鍋敷きとしての機能性もしっかり備えながら、テーブルをさりげなく彩ってくれる。実用性とデザイン性、両方を兼ね備えているんですよね。
また、耐熱性だけでなく布やコルクの鍋敷きより高さがあるので、木のテーブルに置くのに安心感があるのも気に入っています。

イグサ鍋敷きの選び方とお手入れ方法

選び方のポイント

イグサの鍋敷きを選ぶときは、いくつかポイントがあります。

サイズ感は重要です。よく使う鍋やフライパンのサイズに合わせて選ぶのがおすすめ。直径15〜20cmくらいが使いやすいサイズだと思います。
編み方のデザインも、お店によってさまざま。渦巻き状のもの、四角く編まれたもの、花のような模様のもの。自分の好みやテーブルの雰囲気に合うものを選んでみてくださいね。

それから、国産イグサかどうかもチェックポイント。国産のイグサは品質が高く、香りもよいと言われています。少し値段は上がりますが、長く使うことを考えれば価値のある選択のはず…。なにより、そこに魅力を感じられるならずっと大切に使い続けられるはずです。

お手入れ方法

イグサの鍋敷きのお手入れは、実はとっても簡単です。

基本は乾いた布で拭くだけ。もし汚れが気になるときは、固く絞った布巾でやさしく拭いてあげてください。
大切なのは、湿気を避けること。使った後は風通しのよい場所に置いて、しっかり乾燥させましょう。時々、陰干ししてあげるとより長持ちします。
直射日光に長時間当てると色あせの原因になるので、そこだけ注意が必要です。

使ってみて感じた、イグサ鍋敷きのいいところ

実際に使い始めてはや1年。イグサの鍋敷きは、すっかり我が家のテーブルに欠かせない存在になりました。

イグサの香りに癒される

1年たってもふわっと香るイグサの香り。ついついクンクン鼻を近づけてしまします。この香りには、リラックス効果があると言われていますよね。
食事の時間が、より心地よいものになった気がします。慌ただしい日常の中で、ほっと一息つける瞬間。それを与えてくれるのが、この小さな鍋敷きなんです。

経年劣化が楽しみ

イグサは使い込むほどに、色が変化していきます。最初の青々とした色から、だんだんと飴色に。
これって、まさに「育てる」楽しみですよね。
自分の暮らしとともに、道具も変化していく。
そんな時間の経過を感じられるのも、自然素材ならではの魅力だと思います。

鍋を食卓に出すのが楽しくなった

何より嬉しかったのは、これ。

以前は、鍋を食卓に直接出すことに少し抵抗があったんです。でも、お気に入りのイグサ鍋敷きを使うようになってから、むしろ積極的に鍋料理を楽しむようになりました。
ストウブやル・クルーゼのような素敵な鍋、お気に入りの土鍋が、イグサの鍋敷きの上に乗っている様子。これがまた、絵になるんですよね。

「ちょっとした工夫で、食卓がこんなに変わるんだ」という発見は、日々の暮らしをより豊かにしてくれます。

暮らしに、ひとつ加えてみませんか

イグサの鍋敷きは、決して派手な存在ではありません。でも、確実に食卓の雰囲気を変えてくれる、そんな力を持った道具です。

ていねいな暮らしって、特別なことをすることじゃないと思うんです。日々使う道具を、ちょっとだけこだわって選ぶこと。そういう小さな積み重ねが、心地よい暮らしにつながっていくんじゃないでしょうか。

もし、「なんだか食卓が物足りないな」「もう少し温かみのある雰囲気にしたいな」と感じているなら、イグサの鍋敷きを試してみてください。

きっと、あなたの暮らしに、そっと寄り添ってくれるはずです。

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